漠然とした危機感がある。何者かになりたいという欲望と、どうすればよいのかわからない、というのがある。何者かになろうとするものは何者にもなれない、という話も聞いたりして。
今を受け入れたら楽になるんじゃないか、とも思う。でも、受け入れきれない。もっとできるはずだと思っている。でも、なにもできていない。この葛藤が苦しい。
私は、お金と時間が自由に使えて、家族と好きなときに好きなことをしていたい。もっと言うと、好きなことをさせてあげたいと思う。今ができていないというよりは、今よりもっと、という感じ。
じゃあ、働かなくていいだけのお金が手に入ったら、「何者かになりたい」は消えるのか。イメージできない、というのが正直なところ。でも、消えるかもしれないなと思った。消えてしまうのが良くないという感情もあるし、ソッチのほうが格好良いでしょ、みたいな思いがあるから、イメージさせないようにしているのかもしれない。お金が入って、自由な時間が無限に使えるようになったら、一緒に旅行したり、いろいろな経験をすることに夢中になりたい。
それとは別に、誰かに必要とされたい、というのがある。仕事というものがなくなったら、自分が個人として必要とされることがなくなるんじゃないかって。
あなたのお陰で人生が良くなりました、みたいな存在になれたら良いな、という欲求もある。これは中学生くらいから、誰かのターニングポイントになりたい、という思いがあったんだと思う。本をたくさん読んでいて人におすすめしていたら、その友達が読書を好きになって、親御さんに「あなたのお陰で本を読むようになった」と言われたり。中学の入学式で声をかけた子が転校生だったらしくて、仲良くなった後に「声をかけてもらえてすごく助かった」と後日談を聞けたり。こういうのが、成功体験としてある。
初対面の対人コミュニケーションが苦手だから、避けてきた。でも苦手を因数分解してみると、「どう思われるのかが怖い」「気を使うから疲れる」が正確で、できないわけではないかもしれない。現に、会社での1on1はむしろ得意だし。